おまきざるの自由研究

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桝太一アナの研究は美味しいアサリを見分けるのにきっと役立つ・・・かもしれない

アサリの年齢を推定する研究は,美味しいアサリを見分けるのにきっと役立つ・・・かもしれない

みんな大好きアサリのお味噌汁にアサリのパスタなどのアサリ料理.そのアサリですが,なんでも3〜4歳くらいのが美味しいそうです(根拠はさっぱりわかりませんが,出典はこちら:おいしいあさりの見分け方

じゃあどうやってアサリの年齢を見分ければ良いのでしょうか?


その方法は,この論文に掲載されています.


MASU T. et.al (2008).Establishment of shell growth analysis technique of juvenile Manila clam Ruditapes philippinarum: semidiurnal shell increment formation.  Fisheries Science 74(1), 35-47.
(論文URLはこちら:http://www.researchgate.net/profile/Satoshi_Watanabe7/publication/229907958_Establishment_of_shell_growth_analysis_technique_of_juvenile_Manila_clam_Ruditapes_philippinarum_semidiurnal_shell_increment_formation/links/53eadb010cf2fb1b9b6aceec.pdf


この論文,最初の著者がTaichi MASU,所属Nippon Television Network Corporationとなってます.日本テレビアナウンサー,枡太一さんの論文です.

Fisheries Science 74(1), 35-47 (2008)
Establishment of shell growth analysis technique of juvenile Manila clam Ruditapes philippinarum: semidiurnal shell increment formation

アサリ稚貝の貝殻に形成される成長線解析手法の確立:成長線の形成周期

桝 太一(日本テレビ)→第1著者,渡部諭史(水研セ中央水研),
青木 茂(東大院農),片山知史(水研セ中央水研),
福田雅明(水研セ北水研),日野明徳(東大院農)

  本研究では,アサリ成貝で報告のあるレプリカ法を稚貝で行うための手法を確立し,最小で殻長 2 mm 程度までの分析を可能にした。貝殻外層の外帯に形成され内帯まで明瞭に続く成長線は,潮間帯と浅い潮下帯において 1 日 2 本形成されることが確認された。殻長約 12 mm の稚貝の成長解析を行ったところ,0.8 mm までの殻長逆算が可能であり,4 月~7 月の平均成長速度は,120~142 μm/day と推定された。日間成長速度の変動周期には,2 週間の潮汐リズムは確認されなかった。

http://www.rehttp://www.miyagi.kopas.co.jp/JSFS/PUBS/FS/E_point/74-1e.html
Fisheries Science 掲載報文要旨より

 

「日間成長速度」は成長線の間隔から推定できます.アサリがあまり成長しなければ成長線の間隔は狭くなります.大きく成長していればその間隔は広くなります.

この研究の成果とは?

枡アナの研究成果の成果は,成長線の間隔の分析手法を確立したこと,そして,そこから稚貝の成長速度を明らかにしたことです.成長速度を逆算すれば,そのアサリ個体がいつ生まれたのかが推定できます.誕生日がわかれば,年齢がわかります.年齢がわかれば食べ頃がわかります.つまり,枡アナの研究は,美味しいアサリを食べるのに役立つのです.

ただし,この研究には時間と手間がとてもかかるという大きな弱点があります(こちらを参照ください 知識の宝庫!目がテン!ライブラリー

でも,この研究を端緒として,より簡便な方法が将来開発されれば,3〜4歳の食べ頃な「旬」のアサリが手軽に店頭に並べられるようになる,かもしれません.そんな日がやってくることを期待します.

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