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ZIP!枡太一アナ東大大学院での貝論文(アサリ)はこれ!

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2019年9月25日更新

はじめに

朝は時計代わりにTVを点けています.

普段の番組はZIP!.

司会はいわずと知れた枡太一アナ.

その枡アナが東大大学院出身ということもけっこう知れ渡っているでしょう.

ところで,枡アナは自身の研究をきちっと論文にしています.

ただし,ここで言う論文は大学生の卒業論文などとはまったくの別物です.

まず,論文とはいかなるものなのかについてちょっとお話しておきます.

論文とは

論文とは,

  1. 査読付きの学術雑誌に投稿し,
  2. 査読者の指摘に沿うよう修正を施すやりとりを何度か繰り返し,
  3. 最終的に受理されてようやく印刷・出版されて発表されたもののこと

です.

したがって、大学生の卒業論文や、大学内だけで編集される紀要,一部のひとたちが集まって作った研究会等で自費出版している雑誌風の媒体は論文には該当しません. 

これから論文を書く若者のために 究極の大改訂版

これから論文を書く若者のために 究極の大改訂版

 

枡太一アナの論文はこれ!

下のリンクにあるのが普通の論文です.

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1444-2906.2007.01493.x/full


URLだけだと何の論文なのかまったくわかりませんが,ぜひクリックしてみてください.日本人6人による英文論文です.

最初の著者がTaichi MASU,所属Nippon Television Network Corporationとなってます.

そう、これこそが日本テレビアナウンサー 枡太一さんの論文です.

Fisheries Science 74(1), 35-47 (2008)
Establishment of shell growth analysis technique of juvenile Manila clam Ruditapes philippinarum: semidiurnal shell increment formation

アサリ稚貝の貝殻に形成される成長線解析手法の確立:成長線の形成周期

桝 太一(日本テレビ)→第1著者,渡部諭史(水研セ中央水研),
青木 茂(東大院農),片山知史(水研セ中央水研),
福田雅明(水研セ北水研),日野明徳(東大院農)

  本研究では,アサリ成貝で報告のあるレプリカ法を稚貝で行うための手法を確立し,最小で殻長 2 mm 程度までの分析を可能にした。貝殻外層の外帯に形成され内帯まで明瞭に続く成長線は,潮間帯と浅い潮下帯において 1 日 2 本形成されることが確認された。殻長約 12 mm の稚貝の成長解析を行ったところ,0.8 mm までの殻長逆算が可能であり,4 月~7 月の平均成長速度は,120~142 μm/day と推定された。日間成長速度の変動周期には,2 週間の潮汐リズムは確認されなかった。

http://www.rehttp://www.miyagi.kopas.co.jp/JSFS/PUBS/FS/E_point/74-1e.htmlsearchgate.net/profile/Satoshi_Watanabe7/publication/229907958_Establishment_of_shell_growth_analysis_technique_of_juvenile_Manila_clam_Ruditapes_philippinarum_semidiurnal_shell_increment_formation/links/53eadb010cf2fb1b9b6aceec.pdf
Fisheries Science 掲載報文要旨より引用【追記】2017.10.21 リンク切れしていました.

日本水産学会日本語の学会誌(日本水産学会誌)と英語の学会誌(Fisheris Science)を出版しています.投稿規定にはこうありました.

日本水産学会誌への投稿原稿は編集委員会において,またFisheries Scienceへの投稿原稿はEditorial Boardにおいて審査する。その結果,訂正を要すると判断された原稿はその理由を付して著者に返送し,訂正を求める。また,編集委員会または Editorial Boardが掲載不適当と認めたものは返却する。なお,掲載可と認めた報文においても軽微な修正を求めることがある。

枡アナは,東京大学大学院農学生命科学研究科の修士課程修了後,2006年に日本テレビ入社とのこと.桝太一 | アナウンスルーム | 日本テレビ

論文には,①投稿された原稿を雑誌の編集部が受け取った日付と,②査読を経て最終的に受理(アクセプト)された日付が記載されています.

Received 24 April 2007.Accepted 13 September 2007.


枡アナの論文は、2007年4月24日にEditorial Board(編集委員会)が原稿を受け取り,査読を経た結果2007年9月13日に受理されています.

私も何本か論文を書きました.修士論文・博士論文ともに英文論文として出版にこぎつけることができましたが,知り合いの中には修士論文を出版という形で公表していない(できていない)人が少なくありません.

枡アナは日テレに就職してからも仕事の合間に論文の原稿を書いていたと思われます.

その原稿が,2008年に出版された"Fisheries Science"誌の74巻1号の35〜47ページに掲載され,修士時代の研究成果がようやく日の目を見たわけです.

素晴らしいの一言に尽きます.

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