はじめに
今週のお題「今年買ってよかったもの」
2017年は作業環境充実のためiMacを買うなどけっこうな出費が発生しました.
それ以外にもあれこれ買いました.特に本.
本との出会いに感謝の意を込めて,今年買ってよかった本を振り返ります.
図鑑
世界で一番美しいサルの図鑑
動物園でもイケメンと話題のゴリラ、ペットとしても人気のリスザル、哺乳類には珍しく毒をもつスローロリス、童謡でも有名なアイアイ、日本人にはおなじみのニホンザルから、ヒトに最も近いチンパンジーやボノボまで。知っているようであまり知らない世界中のサル約130種を、「南米」、「アジア」、「マダガスカル」、「アフリカ」の4つの地域ごとに紹介。厳選された美しい写真と、現役の研究者によって書かれた最先端の解説で楽しめる、めくるめくサルたちの物語がここに! Amazonより引用
動物園で飼育されているサル,特にニホンザルやアカゲザルはストレス等で毛並みが芳しくないケースを多々見ました.
でも,この写真集の野生のサルたちはとても綺麗です.写真を眺めているだけでもとても楽しいです.
サルに関する図鑑・百科の出版は実に1996年以来.ずっと待ち望んでいました.その意味ではとてもうれしいけれど,図鑑としての機能面にはいろいろ言いたいことがあります.近いうちにレビューを書きます.
進化にまつわる6冊
種の起源(上・下巻)
2009年に新訳が出版され,とても読みやすくなりました.ちなみに上巻はKindle Unlimited無料にて入手(いい時代になったものです).下巻のみ買いました.
おっぱいの進化史
書店で見かけ,『おっぱい』の4文字に惹かれて思わず買った本.我々はヒトは哺乳類なのでおっぱいは大切な栄養供給器官なのです.レビューはこちらに書きました.
火の賜 人類進化の謎を解き明かす
『火の賜物』と『人類進化の謎を解き明かす』は次のエントリーを書くために買った本です.内容の一部を引用しています.というよりこの2冊がなかったら書けませんでした.
ヒトは食べられて進化した
狩猟採集生活と聞くと,ヒトは動物を狩る側というステレオタイプなイメージをつい持ってしまいます.でも本当にそうでしょうか?本書によると,1869年のケニアでの鉄道工事の際,なんと135人もの作業員がライオンに食い殺されたとのこと.他にもトラにヒョウにクマが,他の動物たちもヒトを襲っています.彼らと隣り合わせに生活するのがごく自然だった初期人類は,実は狩るヒト(Man the Hunter)ではなく狩られるヒト(Man the Hunted)だったのではないか?この視点から人類進化を考えてみた一冊です.
そもそも島に進化あり
この記事のために買いました.
髑髏島のキングコングに島嶼化はみられたのだろうか?【映画『キングコング 髑髏島の巨神』より】 - おまきざるの自由研究
島嶼という閉鎖環境での進化について調べようと思って買った本です.
本文の下に用語説明があるので,いちいち巻末といったりきたりしなくて良いのはありがたいのですが,登場する用語にいくつか,いやかなりの頻度でこんなのが混ざっています.
ひょっこりひょうたん島,ラピュタ,3分クッキング,ジャイアント馬場(イラスト付き),ブルック・シールズ,Mac Pro,腐海,キャプテン・ハーロック,ニルス,冒険者ガンバ,スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス,なんにもない,ポケモン,ジェシカ・アルバ,ジャイ子,ウルトラマン,ゆいレール,ショッカー戦闘員,パシフィック・リム・・・疲れたのでここまで.
興味を惹かれた方は手にとってください.いずれきちんとレビューします.
趣味・教養の3冊
3月のライオン
今年になって,いつの間にか家に全巻揃ってました.アニメもいいですね.
蘇える変態
今や誰もが知っている(と思われる)星野源.彼は今から約5年前の2012年12月17日午前2時に倒れ,救急車で搬送されました.くも膜下出血でした.本書にはその顛末が収められています.でも筆者のお気に入りは冒頭の「おっぱい」だったりします.
知ろうとすること
福島第一原発の事故後、情報が錯綜する中で、ただ事実を分析し、発信し続けた物理学者・早野龍五。以来、学校給食の陰膳(かげぜん)調査や子どもたちの内部被ばく測定装置開発など、誠実な計測と分析を重ね、国内外に発表。その姿勢を尊敬し、自らの指針とした糸井重里が、放射線の影響や「科学を読む力の大切さ」を早野と語る。未来に求められる「こころのありよう」とは。Amazonより引用
今年3月に東京大学を定年退官した早野龍五教授と糸井重里氏の対談がコンパクト(183ページ)にまとめられています.ぜひ手にとって欲しい一冊.
おわりに
本との出会いは偶然なのか必然なのか,たぶん必然なんだろうと思います.
来年も良い本との出会いがありますように.そして一冊でも多くの本を紹介できますように.
ではまた!